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外科

大腸・肛門疾患

  • 下部消化管

〈 担当:福永・小森・笹生 〉

【 対象疾患 】

● 大腸癌、大腸ポリープなどの腫瘍性疾患
● 痔核、痔瘻、肛門周囲膿瘍、肛門直腸脱などの肛門疾患

大腸癌の治療

大腸癌は癌の深さ(深達度)と、転移の範囲によってステージ分類されており、大腸癌治療ガイドラインでは、そのステージに従った治療方針が推奨されています。当院でもそのガイドラインに沿った形で治療に当たっています。
大腸癌は年々増加傾向であり、当院では大腸癌に対して、年間約100件以上の手術を行っています。進行癌に対しては手術療法と、ステージに応じて補助化学療法を組み合わせて行っています。

大腸癌手術件数

手術療法については傷の小さい腹腔鏡手術を第一選択に行っており、現在ではほぼ9割の手術が腹腔鏡下に行われています。腹腔鏡手術では、非常に小さい(約5cm)開腹創で手術を行うことが可能であり、術後の痛みも軽く、入院期間も短縮でき、手術を受けられる患者さんの負担を軽減できます。

腹腔鏡下手術率

直腸癌の治療

直腸周囲は排尿や性機能に関する神経が張り巡らされているだけではなく、排便を調節する様々な組織が微妙なバランスで入り組んでいる、非常に複雑な場所です。
直腸癌の手術は結腸癌と違い、このような複雑な部位をうまく治療する必要があります。可能な限り自律神経(排尿機能・性機能に関する神経)を温存するには専門的な知識が必要です。
また、直腸癌では永久人工肛門になるケースが多いですが、当院では肛門に近い癌でも、可能な限り永久人工肛門になることを避け、肛門機能温存手術を行うように努めています。

高度進行大腸癌・再発大腸癌について

さらに進んだステージの大腸癌では、肝臓や肺に転移が認められるケースも見られます。切除不能な部位に転移が認められた症例や、再発した症例においては抗がん剤治療が行われます。ガイドラインに沿った抗がん剤治療を行うことはもちろんのこと、さらに適切な治療が行えるよう、様々な臨床研究グループ(大阪大学消化器外科共同研究会、公益財団法人がん集学的治療研究財団など)に参加し、最先端の治療が行えるような体制となっております。

肛門部の手術について

肛門部は、複雑な排便機能を調節するため非常に繊細で過敏な構造を持っています。
肛門部に起こる疾患として、もっとも多いのは痔です。肛門部周辺の静脈が圧迫され血液の流れが滞ることなどによって発生する痔核(いぼ痔)、肛門の周辺に穴ができて、そこから膿が出る痔瘻(穴痔)、肛門部が切れることによって生じる裂肛(切れ痔)などがあります。
治療については、それぞれ経過観察で可能なものから、手術が必要なものまで様々です。
当院では術後の排便機能を損なわないことはもちろんのこと、出来るだけ違和感の少ない手術を心がけています。
内痔核に対しては、当院では手術による治療に加え、切らずに治す治療(ALTA法、4段階注射法)も行っております。この治療は手術療法にくらべ、非常に良好なQuality of lifeを確保することができ、かつ再発率は程度によっては手術治療と遜色ありません。
また、直腸脱に対しては症状に応じて適切な手術を行う必要があります。軽度なものであれば比較的低侵襲な手術で治療可能ですが、高度な直腸脱は侵襲的な治療を行わざるを得ないこともあります。そのような場合には当院では腹腔鏡を用いた直腸脱の修復術を行っております。
肛門疾患でお困りの方は、是非当院の大腸・肛門病疾患担当医にご相談ください。

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