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災害医療への取り組み

阪神淡路大震災における被災地医療、JR福知山線事故における災害現場医療、東日本大震災や熊本地震におけるDMAT/医療救護班派遣などの活動経験に基づき、当院ではさらなる災害医療対応能力の向上を目指して以下のテーマに取り組んでいます。

災害拠点病院

1996年から始まった災害拠点病院システムは、前年の阪神・淡路大震災の経験から編み出された、災害時医療体制確保の基本骨格です。当院は災害拠点病院の一つとして、南海・東南海地震対応を想定し、資機材の備蓄やDMATの育成、災害対策訓練などを実施しています。

DMAT

DMAT指定医療機関である当院は、2016年10月現在14名(医師6名(内統括DMAT2名DMATインストラクター2名)、看護師4名、調整員4名)の隊員が在籍、高規格救急車型のDMATカー運用および資機材を整備しています。増員のために、日本DMAT養成研修参加も継続しています。実出動はもとより、内閣府や兵庫県、西宮市や消防、近隣空港主催の災害訓練に企画も含めて多数参加し、skillの維持および周辺機関との関係構築に努めています。(日本DMAT隊員は、DMAT指定医療機関から原則チーム単位で4日間の研修に参加して養成されます。)

1995年の阪神淡路大震災の際、当院は震度7エリアの東の端に位置し、周辺地域と共に大きな被害を被ると同時に、日本中、世界中の多くの方からご支援をいただいて重症治療を継続することができました。当センターが大阪大学特殊救急部・災害外科学教室(現救急医学教室)の関連施設であったこともあり、クラッシュ症候群の初期治療・域外搬送・航空搬送を当日から実施できたことや、超急性期に全国から応援に来ていただけたことが、多くの傷病者の救命につながりました。
逆の立場になったときに、自分たちのできることをしっかり行いたい。
我々は災害医療を重要なテーマとして、継続的に向き合っていきたいと考えています。

DMATカー・ラピッドレスポンスカー・西宮市ドクターカー

当院で運用しているドクターカーである「ラピッドレスポンスカー」と、20年以上にわたって継続している西宮消防とのコラボレーションによるピックアップ型ドクターカーシステムは、いずれも局所集団災害時に威力を発揮します。さらに平時は重症者の病院間搬送や母体・新生児搬送に使用している当院の高規格救急車型のドクターカー「DMATカー」は、災害時には現場医療指揮本部として、兵庫県広域災害救急医療情報システムやEMIS広域災害救急医療情報システムの運用を担当します。
ドクターカーとDMATのコラボレーションによって近隣の局地災害に対して迅速に対応します。

DMAT・医療救護班派遣

2011年3月の東日本大震災に際しては、中長期的な被災地内医療需要に対応するため、県立病院群のチームとして、3つのチームで石巻市や大船渡地区などの仮設診療所における医療支援を行いました。

2016年4月14日から発生した熊本地震に際しては、当院から急性期のDMATおよび亜急性期の医療救護班の派遣を行いました。
DMATは4/16~19にかけて出動し、熊本市内で多数の被災者を受け入れていた「東陽会 東病院」の支援と、東病院で受け入れてくださっていた23名の傷病者の域外搬送手配を担当しました。東病院では集まったDMATの統括を担当し、DMATの調整や業務調整、傷病者搬送調整、診療支援や看護も行いました。
医療救護班は兵庫県チーム第5次隊として、5/7~11にかけて、阿蘇地区の阿蘇医療センター内ADRO(Aso Disaster Recovery Organization)の本部活動、避難所巡回および阿蘇医療センターの看護支援を担当しました。
熊本地震で被災された皆様に、一日も早い平穏な日常が戻ることをお祈りしています。

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