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感染対策チーム(ICT)

患者さんと職員の安心のために

医療関連感染対策は、今日の高度化・専門化した病院医療における医療安全対策の大きな柱のひとつです。院内感染対策の最前線を担っているのが院内感染対策チーム(ICT)です。
当院ICTはインフェクション・コントロール・ドクター(ICD)、ICT活動経験の豊富な臨床微生物検査技師、薬剤師、感染担当看護師長を核に、感染対策に情熱と知識・経験をもった多職種のメンバーから構成されています。

当院ICTのミッションは「院内感染対策を通じて患者さんと職員を守ること」です。
具体的には、患者さんには、病院感染予防策を講じるとともに適正なコストでエビデンスに基づく的確な治療を提供すること、職員には、知識・技術の啓発と職業感染予防策を提供することを目的にしています。
平成28年1月より、感染対策室に専従の感染対策担当看護師が配置されました。患者さんと職員の安心のために、ワンランク上の感染対策の提供ができるよう精力的に活動しています。

平成28年1月 感染対策室

感染対策の指針

1.医療関連感染対策に関する基本的な考え方

院内感染とは、入院患者が入院後48時間以降、病院内で新たな病原性微生物に侵されることを指します。
移植医療など医療技術の高度化に伴い、易感染患者は確実に増加しており、これら易感染患者を含むすべての人々を感染から守るため、院内感染の発生を未然に防止し、感染症が発生した際にはその原因を究明し、速やかにその拡大を防止し制圧することが重要です。そのために、有効な感染管理組織を構築し、職員教育などの感染管理プログラムを策定、全職員が効果的に感染対策に取り組むことができるように本指針を定めます。

2.医療関連感染対策のための組織体制に関する基本的事項

以下の組織が各設置要綱に基づき組織されています。

院内感染対策委員会

病院内の各部門からの代表者で構成する組織横断的な委員会であり、病院全体での感染対策に関する事案の協議・承認などの決定権をもつ病院長の諮問機関です。病院の感染管理に関する方針作成と最終の承認機関として機能しています。また、ICTへの示唆・助言・活動評価を行います。

  • (1)委員は、医師・看護師のほか、管理部門・医療技術部門・事務部門の各代表者により構成されます。
  • (2)委員会は月1回および必要時に開催されます。
組織図
感染対策チーム(ICT)委員会

定期的(菌検出状況、薬剤感受性率、抗菌薬使用状況、医療関連感染サーベイランスの報告や対策など)および臨時(アウトブレイク時における原因究明や対策など)に開催され、少人数の実働性の高い専門家チームとして、院内感染の防止に係る具体的な対策・介入を行います。
その他、研修会の開催、マニュアルの見直し、医療関連感染サーベイランスの実施・分析などを行う感染対策委員会の実働的な役割を果たします。

  • (1)委員は、医師・看護師・臨床検査技師・薬剤師および目的達成のために必要と委員長が認めるものによって構成されます。
  • (2)会議は週1回、もしくは臨時に委員長により招集されます。
感染防止委員会(リンクナース会)

各病棟・外来・手術室からそれぞれ任命された看護師から組織され、ICT、リンクドクター会と連携しつつ、現場での情報収集、看護師への教育・啓発活動、環境ラウンドなどを行います。

  • (1)委員は各病棟および必要と判断される部署より、所属長の推薦により選出されます。
  • (2)会議は、毎月1回開催されます。
リンクドクター会

各病棟から任命された医師により組織され、ICT、リンクナース会と連携しつつ、現場での情報収集、各担当病棟における具体的な感染対策の指示、隔離解除の判断等を行います。

  • (1)委員は、ICT委員長の推薦によりICC委員長から任命された医師から構成されます。
  • (2)リンクドクター会は、月1回および必要時にICT委員長により招集されます。

3.医療関連感染対策のための職員研修に関する基本方針

西宮病院の職員は、最新の知識と現状に沿った感染対策を行うために、年に2回以上の研修を受けなければなりません。ICTは年間計画に基づいて、全職員を対象に年2回以上の研修会を定期的に実施します。同じ内容を複数回実施する等、受講機会の拡大に努めています。また、必要に応じて臨時にも開催しています。

4.感染症発生状況の報告に関する基本方針

週1回行われるICTの院内ラウンドを通じてリスク事例を把握し、発生の予防および蔓延の防止を図ります。また、細菌検査室で週報を作成し、耐性菌の検出状況を把握するとともに、全職員への情報提供を図っています。
院内感染発生時は、迅速に現場の状況を把握し、院内感染発生部署・ICTが協力し合うことで速やかに二次感染防止対策を開始します。患者・家族の方、職員の安全を確保の上、感染症患者の治療を行い、院内感染の拡大を防止します。感染の原因究明、感染対策の改善、感染症の監視を実施し、患者・家族・職員への説明、保健所などの関連機関への報告や連携協力など危機対応を実施します。重大な院内感染が発生した場合は、速やかに臨時ICT会や臨時感染対策委員会を開催し、原因究明と改善策の立案を行い、定期的な見直しを行いながら事態の収束を図ります。

5.院内感染発生時の対応に関する基本方針

医療関連感染の予防および感染症の蔓延防止目的に、耐性菌発生報告書、耐性菌に関する週報、アンチバイオグラム、サーベイランスデータ等により院内での感染発生を監視しています。アウトブレイク発生時には、速やかに病院長および医療関連感染対策委員長に報告するとともに、速やかに原因の究明および早急な感染対策を講じ、感染の拡大防止に努めます。

6.その他の医療関連感染対策の推進に必要な基本方針

すべての職員は院内感染対策マニュアルに基づき感染対策を行います。マニュアルは新しい知見の報告やガイドラインの改訂、院内状況の変化などに応じて、定期的に見直しを行います。院内電子カルテ上での配信や冊子の配布をし、職員に周知徹底します。
職員は、自らが感染源とならないよう、自己の健康管理に留意します。病院として職員の健康を維持・増進するために、職業上注意すべき対策を院内感染対策マニュアルに掲載するとともに、衛生委員会、感染対策委員会、ICTの協力のもと、定期健康診断・予防接種プログラムを実施します。

ICT・ICCの活動状況

西宮病院では、平成28年1月より感染対策室に専従の看護師が配置されたことで、細菌検査室との連携、現場の感染対策の徹底、院内への伝達がよりスピーディにできるようになりました。また、感染防止に関する医療材料の選定は、勝手にそれぞれの部署が提案できないようにしています。使用する前には必ずアンケート調査し、コストパフォーマンスの調査もした上で検討します。ICTが関わってコストダウンした成果は数百万になります。
今後も一丸となってチームワーク良く活動していきます。

ICTラウンドマニュアル

ICT定期ラウンド,臨時ラウンド

定期ラウンド

目的
  • 現状の早期把握と対策を立てるためにラウンドし、対策を立て実践を促し院内感染(アウトブレイク)の防止をはかる。
  • スタッフの感染防止意識を高める。
方法
  1. ICTでラウンド部署の年間計画を立案し、年度はじめに各部署へお知らせしておく。
    また、耐性菌・MRAS等についてのラウンドは、毎週細菌検査室でリストアップし、ICT会議で検討してラウンドを実施する。
  2. 毎週火曜日14:30 ICTメンバーは感染対策室でICT会議を行う。
    〈 主な内容 〉細菌検査技師より耐性菌やMRSAの検出状況の報告、薬剤師より抗菌薬適正使用に関する報告など
  3. ラウンド部署に行き、以下の感染対策についてICTメンバーとラウンド部署の感染担当者が一緒に確認する。

    ①現場の環境の状況(部署内のシンク・汚物室・処置室などの清掃状況、日常の環境整備など)

    ②医療廃棄物の適切な処理(感染性医療廃棄物・針ボックス・その他分別状況)

    ③スタンダードプリコーションの遵守状況と擦式アルコールの使用状況

    ④耐性菌やMRSA患者のケアの確認と医療廃棄物処理状況を直接患者の所に訪問し確認(患者には感染症であることの説明と同意はあらかじめしておくことが前提)
    訪室は2名位とする(当該看護長が患者に訪室の許可を得て置くこと)
    説明と同意が無い場合の対応:「院内感染対策チームから確認の訪室があります。たくさんは入りませんのでご了承ください」と説明

  4. その中から感染対策上の問題となることがあれば、ICTが直接指導をする
  5. ラウンド後は、ICTよりICTラウンド報告書を作成し、ラウンド実施部署へ報告する
  6. ラウンド部署の感染担当者は、指導を受けたことに対する改善策を検討して実施する
  7. 改善策について全体で協議が必要な場合はICT委員会で協議する

臨時ICTラウンド

方法
  1. 細菌検査技師より菌の検出を認めた場合ICT委員長に報告
  2. 細菌検査技師より感染対策室、主治医、当該部署の看護師長に報告、ICTメンバーに報告
  3. ICT委員長より臨時招集をかけ臨時ラウンドの決定をする
  4. 集合できるICTメンバーが集合し現状把握し、感染防止策会議を行う
  5. 現場の問題点を抽出し、アドバイスする
  6. 対策はすぐに決定し、すぐに行動しなければならない時は委員長がICC委員長に報告し承認を得る。必要な場合は臨時ICC委員会を開催要請する
  7. 感染対策室より各部署に対策について報告、実践依頼する
  8. 対策の実践状況を再度ラウンドし確認する

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