診療科・部門

中央超音波センター

超音波センターの特色

超音波検査の最大の特徴は放射線などの被爆がなく患者さんにはほとんど痛みなく、体内の観察が可能であることです。
加えて、臓器内の小さな病変を拾い上げる能力に優れていること、血流情報とともに評価出来ることなどの利点をいかし、様々な臓器、疾患に応用されています。
本館2階の生理検査室および中央超音波センターでは現在6台の超音波診断装置が稼働しており、検査件数は年間約10,207件(2022年度)です。患者さんの診断治療に貢献できるようスタッフ一同、日々研鑽に励んでいます。

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心エコー小児
上腹部エコー
肝造影エコー
腎臓内科エコー
胎児エコー
乳腺エコー
頸動脈エコー
甲状腺エコー
下肢静脈エコー
下肢動脈エコー
関節リウマチエコー

予告なく変更する場合があります。

各エコー

心エコー

心臓の形態や弁などの構造物の状態、心臓の機能などを調べます。
原則的に絶食の必要はありません。

  • 検査の所要時間は15~30分です。また必要に応じて経食道心エコーも実施しています。

上腹部エコー

肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓などの臓器を観察します。
各臓器の腫瘍、ポリープ、結石、炎症や臓器の形態などがわかります。
検査前の一定時間の絶食をお願いします。

  • 検査の所要時間は15~30分です。

肝造影エコー

肝臓内の腫瘍の評価や新しい病変の有無などを調べます。超音波造影剤ソナゾイドを用いることにより、転移性肝がんの診断率が上がり、原発性肝がんなどの診断および肝臓治療の精度を向上させています。消化器内科医が担当しています。

  • 検査の所要時間は30~60分です。

腎臓内科エコー

腎臓の大きさや形状と腎臓内部の血流について評価します。また、結石・のう胞・腫瘍・水腎症の有無を調べます。検査前の食事制限はありません。腎臓内科医が担当しています。

  • 検査の所要時間は15~30分です。

胎児エコー

胎児の推定体重や羊水量を計測、頭部・胸部・心臓・腹部・骨格・性別・胎盤・臍帯など、いろいろな部位や内臓に異常がないかどうかを見る検査です。

  • 妊娠26週、35週での定期健診時に臨床検査技師が行っており、検査の所要時間は20~30分です。

乳腺エコー

乳房内の病変の有無を調べます。乳がん、良性腫瘍、乳腺症などがわかります。マンモグラフィーではわかりにくい若年者の乳腺には特に有効です。女性の臨床検査技師が検査しています。

  • 検査の所要時間は15~30分です。

頸動脈エコー

超音波によって血管内腔の形状や血管内膜面および血管壁の状態を見ることによって全身の動脈硬化の程度を知ることができます。左右の総頚動脈、内頚動脈、椎骨動脈について、血管径、IMT(内・中膜複合体厚)、プラーク性状、血流速度、狭窄率などを計測します。

  • 検査の所要時間は20~30分です。

下肢静脈エコー

下肢静脈血栓症や下肢静脈瘤の評価を行います。
血流のうっ滞などが原因で静脈内に血栓ができると、下肢の痛みや腫れが生じます。この血栓の有無を評価します。また静脈弁の機能が悪くなると、心臓へ血液が戻らず静脈内に血液が貯留し下肢静脈瘤が生じます。この静脈弁の機能を評価します。

  • 検査の所要時間は30~60分です。

下肢動脈エコー

動脈硬化によって血管が狭くなり動脈が詰まる閉塞性動脈硬化の程度を調べる検査です。
下肢の動脈の血流波形を観察することで、血流障害の有無を評価します。

  • 検査の所要時間は30~60分です。

腎動脈エコー

腹部大動脈から分岐して腎臓に流れる腎動脈や腎臓内の動脈を観察します。
それぞれの血流速度を測定し、腎動脈狭窄の有無を評価します。検査前の一定時間の絶食をお願いします。

  • 検査の所要時間は30~60分です。

甲状腺エコー

甲状腺・耳下腺・顎下腺・リンパ節を調べます。
甲状腺は首の付け根辺りにあり、ホルモンを作り、分泌している臓器です。この甲状腺の大きさ・形・しこり(腫瘍)の有無を調べます。同時にエコー画像で見ながら針を刺し、細胞を直接採取し、病理細胞診検査を行う場合もあります。 同様に耳下腺・顎下腺・頸部リンパ節についても大きさ・形・しこり(腫瘍)の有無を調べます。

  • 検査の所要時間は15~30分です。

シャントエコー

シャントまたはバスキュラーアクセスは透析患者が治療を受けるために必要不可欠なもので『命綱』といわれています。エコー検査では透析に必要な血流が十分にあるかなどの機能評価と狭窄や閉塞が起こっていないかなどの形態評価を観察します。

  • 検査の所要時間は30~60分です。

関節リウマチエコー

関節リウマチを引き起こす滑膜の炎症を観察する検査です。
炎症を起こしている関節滑膜は健常な場合と異なり、肥厚し滑液が増加した状態になります。エコー検査では滑膜肥厚や滑液の貯留の程度、内部に異常血流を認めた場合はその程度を評価しています。
観察部位は手・手指関節、肩関節、肘関節、膝関節、足・足指関節です。

  • 検査の所要時間は各関節につき30~60分です。