お知らせ

第31回県民公開講座の開催報告

 令和6年5月18日(土) 初夏を思わせる過ごしやすい日に、第31回県民公開講座「最近よく聞く“心房細動”って怖い病気ですか?」を開催しました。参加人数98名と予想を上回る人数で、資料が足らなくなり、ご迷惑をおかけしました。最後に資料をお配りしましたが手元に届かなかった方は、正面玄関に入って左手の地域医療連携センターの受付に平日9:00~17:00まで置いていますのでお越し下さい。

 講座の内容は、医師からは“心房細動”はそれだけでは怖い病気ではないですが、放っておくと脳梗塞や心不全などの疾患を引き起こしてしまう可能性があるので治療をすることが大切。治療として大切な薬の説明を薬剤師からありました。風邪のように治る病気ではないので、お薬は継続すること。調子がよくなれば、ためらわずに医師に相談しましょうということでした。最後に理学療法士から心臓だからといって運動がダメなわけではない。自分に合うレベルの運動は継続する。自分に合うレベルは医師に相談することですが、日々の中では「やや楽である」と思う程度でなく、「楽である」「ややつらい」程度の運動を週に3~5日していくことが大切。有酸素運動がよいので散歩がおすすめだということでした。是非継続してください。

  会場では質問もたくさんいただきました。ありがとうございます。下記は、会場でお答えできなかった質問の回答です。

1徐脈性心房細動の場合の心不全のリスクはどうでしょうか?

答:徐脈性心房細動により心不全を発症することがあり、徐脈性も含めて心房細動を認めた場合には、一度循環器専門医を受診ください。

2親が心房細動の場合、体質遺伝はあるのでしょうか?

答:遺伝性があるとの研究報告があり、片親が心房細動であれば、2倍弱、両親が心房細動であれば、3倍強の確率で心房細動になると報告されています。

3BNPが350ある。危険度はどのくらいですか?

答:心不全の指標としてのBNP値が上昇しており、循環器専門医への受診が推奨されます。

4カテーテルアブレーションの中で熱傷(高周波焼灼)と凍傷(冷却焼灼)の適応の違いを教えてください

答:以前は冷却焼灼は発作性心房細動のみの適応でしたが、現在では持続性心房細動に対しても適応が追加されています。

 次回は、10月26日(土)14:00~16:00にがんフォーラムを開催します。会場を、なでしこホールに変更しています。阪急西宮北口駅から南に1分の所にあります。

 是非、お越し下さい。