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救急科研修

臨床研修センター長の診療科です。若い頃は重症外傷患者を助けたくて救急医になりました。これまでだったら救命できなかった重症患者を1人でも多く救命したくてドクターカーも導入しました。でも、待ったなしに押し寄せる超高齢化にも舵を切らざるを得なくなってきました。それに他の病院が受け入れ難い症例、すなわち小児、産婦人科疾患、精神科疾患、それから重度外傷などを受け入れることも救命救急センターの役割です。

これから医師になる学生さんは10年後2025年の真っ直中です。高齢者の診療なくして医療は成り立たなくなる時代です。そのため研修医の先生には、超高齢化時代に順応できるよう育成を心がけ、重症だけではない救急患者の診療、救急総合診療を行っています。初期研修では1年目は重症、軽症を問わず上級医とともに診療を行い、2年目になると軽症用のホットライン(2次ホットライン)を持ち、救急隊長と直接話をして、自らが中心となり診療を行ってもらっています。もちろん、研修医の診療には救急科後期研修医やスタッフが後ろ盾として関わっています。また、研修医が陥ったり陥りそうになったpitfall を他の研修医と共有するため定期的に勉強会を行っています。年間3000例の救急搬送件数のうち、2000例は中等症から軽症ですので研修医の先生に診療してもらっています。内科系はもちろん外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、耳鼻科など極めて幅広い領域の患者を受け入れています。外傷症例が35~40%です。

救急科の後期研修医は、1年目は2次ホットラインを持ち、上級医とともに重症患者の診療とドクターカーの同乗を行います。2年目は3次ホットラインとドクターカーの搭乗、3年目はメディカルコントロールにも参加してもらっています。

学生さんの病院見学は、いつでも受け付けています。
月曜と土曜の夜、祝日は、2次輪番日で初療室は大忙しです。
その様子を見学に来てください。当直も可です。