ABR(自動聴性脳幹反応)を用いた新生児聴覚スクリーニングを開始しました!
(2015.3.19)
先天性難聴は500-1000人の出生に1人の頻度で発見されます。AABRとはABRでの35dBにおける自動判定機能を有したもので、「パス」あるいは「要再検」で結果が示されます。本機器の感度は100%、特異度は99.6%であり、「パス」の場合は検査時点での聴力は正常と見なされます。またベビーが眠っている間に検査ができるため、ベビーにも優しい検査です。聴覚障害を早期発見し、適切な支援・介入を行うことを目的としています。
単孔式腹腔鏡手術
(2015.3.19)
単孔式腹腔鏡手術は単一の小切開に器具を挿入して行う腹腔鏡手術で、通常の腹腔鏡手術よりもさらに侵襲の少ない手術で、術後の疼痛は少なく創部も目立たないため美容の面でも優れています。当院では最近同術式で腎臓摘出術を行いました。適応のある症例には積極的に行ってまいります。
3次元画像解析システムを用いた画像診断
(2015.3.19)

西宮病院では、3次元画像解析システム(3DWS)を導入して画像診断に役立てています。マルチスライスX線CTで得られた画像(5mm厚)を薄い画像(1mm厚)に再構成し、3DWSを使用して写真のような画像(多発肋骨骨折、血管損傷疑い、大腿骨骨折、下腿骨骨折、脳動脈瘤、肩関節骨折)を作成し、医師に提供しています。このような画像を作成する3DWSは医療、特に救急医療には必須の支援ツールです。迅速な診断・治療を行えるよう放射線部(診療放射線技師)では、画像を提供できるように努めています。
X線骨密度測定装置
(2013.9.13)

平成25年9月、検査・放射線部(放射線部門)に、GEヘルスケア・ジャパン株式会社のX線骨密度測定装置(PRODIGY)が導入されました。
骨粗鬆症の診断を目的とした本装置はDEXA法を用いた骨密度測定装置で、高い精度を保ちながら、短時間撮影、被ばく線量の低減を実現しています。また、骨折が発生しやすい腰椎、大腿骨近位部(股関節)の骨密度が測定可能であり、検査は約20分で行え、痛みもありません。
骨密度値がもともと少ない人や、減り方が激しい人は早く治療することで骨粗鬆症の進行を防ぐことができます。また、近年では骨粗鬆症を治療する薬も開発されています。早期発見、早期治療のために定期的な骨密度検査をお勧めします。
スパイグラス 胆管・膵管鏡システム
(2013.7.29)

平成25年7月、内視鏡センターに、ボストン・サイエンティフィック・ジャパン株式会社のスパイグラス 胆管・膵管鏡システムが導入されました。
スパイグラスは、胆管・膵管内を直視下で観察・治療することを可能にし、正診率の上昇、治療効果の向上、治療戦略の最適化をもたらし、胆膵内視鏡治療の予見性を向上させます。
スパイスコープは、4方向の操作性を備え、目的部位への到達をサポートします。
スパイバイトによる直視下での狙撃生検は、正診率の向上に寄与します。
十二指腸スコープとスパイスコープの両方を術者自身が操作する「1人法」に対応し、十二指腸スコープによる軸合わせとスパイスコープ操作のタイミングを術者自身がコントロールできるため、高い操作性が期待できます。
独立したイリゲーションチャンネルにより、処置中でも管腔内洗浄を効果的に行えます。
シングルバルーン小腸内視鏡システム
(2013.7.29)
平成25年7月、内視鏡センターに、オリンパス メディカル システムズ株式会社のシングルバルーン小腸内視鏡システムが導入されました。
小腸は、食道・胃・大腸などの消化管臓器に比べ疾患が少ないと言われてきましたが、「暗黒の大陸」と呼ばれ、内視鏡検査が容易には及び難い領域であるともされてきました。近年、欧米を中心にカプセル内視鏡が実用化され、全小腸観察により小腸疾患も発見されるようになり、軟性内視鏡を用いた精密診断、そして処置具を併用した組織診断や治療まで行うという医学的ニーズが一層高まってきました。
内視鏡による小腸観察は、技術が発達した今日でも、患者さんにかかる負担は決して少ないものではありませんが、「シングルバルーン小腸内視鏡システム」は、画期的なシングルバルーン方式を採用し、簡単操作で検査時間を短縮でき、簡便で効率的な小腸内視鏡検査を可能にしました。内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA SPECTRUM」との組み合わせにより、通常光観察に加え狭帯域光観察(NBI)が可能となり、粘膜微細模様の観察をサポートします。
このシステムを用いることにより、従来の内視鏡検査では対応困難であった十二指腸深部や術後腸管の検査・治療にも対応可能となります。
3次元画像解析システムを用いた肝臓切除シミュレーション
(2013.4.2)
放射線部の画像診断ワークステーションには、富士フイルム社の3次元画像解析システムSYNAPSE VINCENTが導入されています。
肝臓領域では、造影CT画像に「肝臓解析」を用いることによって、肝臓抽出を行うのみならず、血管抽出機能にもその技術を応用することで煩雑な過程を省略し、よりスピーディな画像作成をサポートしてくれます。臓器内の複雑に絡み合う門脈・肝静脈などの血管構造を3次元でクリアに抽出することや、血管ごとの支配領域を認識し、色分け・分割表示して容積データを提供することなどが可能です。これらは正確かつ高精細な画像による術前シミュレーションを可能とし、肝臓切除などの治療計画の検討に有用な臨床アプリケーションとなります。
超音波内視鏡下穿刺術
(2013.4.2)
本スコープは、膵臓や胆道領域の精密検査と病理診断をサポートする超音波内視鏡スコープであり、超音波内視鏡下穿刺術・吸引生検(EUS-FNA)にも対応します。
超音波内視鏡下穿刺術・吸引生検(EUS-FNA)とは、超音波画像下で病変を観察しながら吸引生検針で組織や細胞を吸引する術式であり、吸引した組織や細胞を顕微鏡で観察することにより病理診断(確定診断)が行えます。
超音波内視鏡下穿刺術は、膵臓や胆道領域の病変あるいは消化管粘膜下腫瘍の吸引生検を行えるのみならず、下記のような治療(Interventional EUS, Therapeutic EUS)にも応用可能であり、当内視鏡センターにおいても積極的に施行しています。
★超音波内視鏡下膵仮性嚢胞ドレナージ術
★超音波内視鏡下膵管・胆道ドレナージ術
★超音波内視鏡下腹腔神経叢・神経節ブロック
128Slice高分解能CT
Discovery CT750HD-Aを導入しました

Discovery CT750HD-Aは検出器素材に宝石の人工ガーネットを約4700カラット使用し、従来に比べ約100倍の発光スピード性能を持ちます。その特徴を生かし1回転のデータ収集(Viewサンプリング数)を従来の約2.5倍増加させる事で画像分解能を向上させた最先端高分解能型CT装置です。
従来CTで一般的な0.35mmの画像分解能からDiscovery CT750HD-Aは0.23mmの高分解能画像を撮影する事が可能となり、全身領域で従来評価困難であった悪条件な領域や心臓ステント内狭窄の診断、プラーク診断の精度向上や微細血管の描出能が向上します。
Discovery CT750HD-Aには最新の逐次近似を応用した画像演算法【ASiR】が搭載され、
画像診断に重要になる画質を損なわずX線被ばくを約50%低減する事が可能です。